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終末期のリハビリテーション―「その人らしい最期」を支えるために

こんにちは、理学療法士の塚本です。これまで病院や訪問看護ステーションで
理学療法士として様々なケースを対応させていただきましたが、終末期医療におけるリハビリテーション等は
様々な想いがあり、伝わっていくといいなと思い、ブログにしていきます。

終末期医療において、理学療法士としての私たちが果たす役割は、「機能回復」や「ADL向上」だけにとどまりません。むしろ、患者様が「その人らしい生き方」を最期まで実現できるように寄り添い、サポートすることが、私たちの使命の一つです。
このブログでは、終末期リハビリの具体的な役割や実践例を通じて、その重要性について共有したいと思います。


患者様の「痛み」を軽減し、「心地よさ」を届ける

終末期の患者様にとって、「痛み」や「不快感」を抱えながら過ごすことは大きな苦しみです。そこで、私たちは 疼痛管理快適性の向上 を目的としたリハビリテーションを提供しています。

たとえば、ポジショニングの提案や環境の調整を行うことで、身体への負担を軽減することが可能です。また、軽い運動やマッサージ、ストレッチを通じて関節の硬直や筋肉の緊張を緩和し、リラックスした時間を作るお手伝いもしています。

患者様からは、
「来てくれると少し楽になるよ。」
「環境を整えてもらったら眠れるようになった、ありがとう。」
という声をいただくことも少なくありません。これらの瞬間に、私たちの専門性が患者様の生活の質を高める助けになっていることを実感します。


終末期リハビリの意義――「できること」に目を向ける

終末期医療の現場では、どうしても「失われていくもの」に目が向きがちです。しかし、リハビリテーションは、患者様が「いまの自分にできること」を見つけ、それを楽しむための支援でもあります。

たとえば、短い時間でも身体を動かすことで気分転換ができたり、呼吸が少し楽になったりすることがあります。また、身体的なケアを通じて得られる安心感や、患者様ご本人だけでなくご家族に対する心理的なサポートも重要です。

リハビリは「治療」そのものではないかもしれません。それでも、患者様とご家族の心に寄り添い、「その人らしい時間」 を紡ぐお手伝いができることは、私たちの大切な役割だと信じています。


チームで支えるターミナルケア

オルシア訪問看護ステーションでは、ターミナル期の患者様も積極的にお受けしております。医師、看護師、介護職、そして理学療法士が連携しながら、一人ひとりの患者様のニーズに応じたケアを提供しています。

私たちリハビリ職が現場でできることは限られているかもしれません。それでも、「寄り添うこと」の価値を信じて、小さな変化や改善を一緒に作り上げていきたいと思っています。


終末期医療に携わる皆様にとっても、日々のケアは時に身体的・精神的な負担を感じることがあるかもしれません。しかし、そのひとつひとつの関わりが、患者様とご家族の「最期の時間」を支える力になっていることを忘れないでください。

これからも、互いに励まし合いながら、より良いケアを提供できるように共に進んでいきましょう。

オルシア訪問看護ステーションでは、リハビリも含めた多職種での介入が可能です。お困りの際はぜひご相談ください。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

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